世田谷の桜新町にある「桜神宮」
近くを通った時に神社がある事は知っていましたが、参拝した事はありませんでした。
今年から御朱印を頂くようになり、豪徳寺に行った時に、御朱印集めをしていると言う元気なおばあさまに話しかけられ、「桜神宮」の御朱印は素晴らしいから行った方が良いと勧めて頂き行ってみました。
河津桜が素敵で有名だそうです。開花や境内の様子や混雑状況などお伝えします。
桜神宮とは
【御由緒】
明治15年5月15日に大中臣家 (*1) の65代の後裔で伊勢神宮の(筆頭)禰宜であった芳村正秉(まさもち)が、「神社の神官は人を教え導いてはならない」という方向に政府方針を変更したことに危機感を抱きました。
神代より脈々と受け継がれる古式神道を蘇らせるためお祭りだけを行う神社でなく、御祭儀もしながら人々に対する布教をもしっかりとできるように明治天皇より勅許を得て、教派神道十三派の一派を立てました。
名称は伊勢神宮の禰宜時代に倭姫命神託によって授かった「神習いの教」としました。
以来、当宮は古式神道を受け継ぐ大神の宮として、また教えの本山として親しまれています。社殿は明治16年東京市神田に創建。明治後期には「病気治し」「火伏せ」の神徳があると多数の人が参詣しました。
また外務省の紹介により多くの外国人が参詣に訪れ、鎮火式(火渡り)や探湯式(熱湯を浴びる)の神事に参加しています。大正8年に「西の方角へ直ちに移転せよ」との神託により現在地である世田谷に移転しました。神田界隈の関東大震災による被害は大きなものでしたが、この移転により災害から免れることができました。
また、第二次大戦時も無事戦災から免れ、「災難よけ」でも崇敬を受けております。
(*1) 大中臣家は古事記に記されている天孫降臨の際の随神である天児屋根命を祖神とし、神代より宮中祭祀を司る氏族。出典 桜神宮
河津桜と境内の様子
初めに参拝に訪れた日は3月1日でしたが、河津桜が満開でした。満開を少し過ぎていた位かもしれません。とにかく華やかで素敵でした。
2021年は暖かい日が多く開花が例年に比べて早かったのではないかと思います。
豪徳寺で桜神宮を勧めて下さった方に1週間前くらいの写真を見せていただいたのですが、すでに満開の様子でした。もう散り始めているかと心配でしたが、満開の河津桜を見ることが出来、大満足でした。
3月1日 〜満開の河津桜〜
桜新町から2〜3分の通り沿いに鳥居があります
河津桜が見えてきました
境内は参拝の方で賑わっていました
社殿の両脇に2本と鳥居の横にも1本河津桜があります
想像以上に立派な桜で魅了されました
社殿は大正8年に移転したとのことで、それ以前のものを移築したのか、新しく建てられたのかは分かりませんが、木造造りで細かな彫刻もすばらしかったです
何か物語になっているような
ゴツゴツした感じの龍の彫刻が素敵です
拝殿
こちらは「ニ拝、四拍手、一拝」でした
前の方が手を叩く音を聞いて気づきました
緋毛氈が敷かれたベンチと桜は「和」な感じがします
桜神宮なので桜の飾りがついています
桜の花に埋もれるような社殿が素晴らしいです
河津桜はピンクが濃くて綺麗ですね
いつまでも見ていたくなりました
社殿のすぐ近く左手に社務所があります
こちらで御朱印を拝受できます
窓口が2つに分けられていて、
御朱印や他が受けられる窓口と、お守りが受けられる窓口とがありました
列ができていたのは御朱印が受けられる窓口の方だけで、
花帯やお守りだけの方はほとんどいませんでした
3月の限定御朱印
書き置きの他、御朱印帳に直に書いていただけるのが嬉しかったです
色々な種類の絵馬がありました
縁結びの木(社殿左の河津桜の木)に願いを書いて結ぶ「花帯」は売り切れでした
おみくじも可愛らしいおみくじがあります
御朱印帳は初穂料2000円(御朱印代は別途)
後方の御朱印帳袋の柄と同じ夜桜バージョンの御朱印帳は売り切れでした
お札やお守りも色々あります
おみくじの結び処も桜が型取られていました
河津桜の木の柵にもおみくじが結ばれていました
河津桜の絵馬 こちらも売り切れでした
縁結びの絵馬
沢山の絵馬がありました
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3月1日 〜ライトアップ〜
河津桜の時期は17時から20時までライトアップをしていると帰りがけに案内板で見つけたので、せっかくなのでライトアップも見てきました。
混んでいるかと思いましたが、昼間とは違い人は少なく鑑賞しやすかったです。
河津桜がライトアップされ浮かび上がっています
昼間の様子とはガラッと変わり、幻想的な様子です
桜の色が映えるのがどの色味なのか?
写真で撮るのが難しかったです
えんむすびの木
花帯が風になびいて綺麗でした
夜桜ってちょっとザワザワする気持ちになります
花帯が桜に華やかさをプラスしています
「The・夜桜」という感じ
着物の柄にありそうな・・・
社殿もライトアップされていて桜に映えて素敵でした
光のあたり具合で色々な表情を見せてくれます
本当に立派な河津桜です
十分堪能させていただきました
3月9日 〜散り始めの河津桜〜
3月の9日に近くに行く用事がありついでに再び参拝しましたが、河津桜は散り始め、葉っぱも出始めていて、少し寂しくなっていました。
散り始めてはいますが、まだ楽しめますね
花帯が華やかさを出しているのかな?
だいぶ葉っぱが出てきましたね
この日はちょうど月時祭「釜鳴」が行われる日でした
「釜鳴」神事と特別御朱印
とても気になったのですが、今回は見合わせました
御朱印帳はどちらも売り切れになっていました
すごい人気ですね
拝受した御朱印
御朱印帳に直に書いていただきました
桜の形の御朱印と素晴らしい文字
はさみ紙はアマビエのイラスト付きで可愛い
こちらは夜桜の書き置き御朱印
これも素晴らしい
桜神宮の御朱印が人気なのが分かります。
私の前後の方も皆さんこの2種類を拝受されていました。
直に書いて頂けるので、15〜6人位の列が出来ていてしばらく並んで待ちました。書いている方はお一人で、他に御朱印を押される方、初穂料を受ける方と分担されていました。
暫く待っても、こんなに素敵な御朱印が頂けると嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
この御時世で、書き置きのみの対応のところが増えていて、それはそれで仕方がありませんが、こうして直に書いて頂けるのは、本当にありがたい気持ちになります。
河津桜の御朱印は、2月中の9時〜17時の間、頒布していただけます。3月からはソメイヨシノの御朱印に変わる様です。
直接行くことが出来ない方は、インターネットでも郵送して頂けるそうです。
詳しくは桜神宮のホームページをご覧ください。
アクセス
東急田園都市線「桜新町駅」
北口の階段を登り、地上に出たらそのまま進行方向に進みます。
まっすぐ歩いていくと、左手に「オリジン弁当」→「ファミリーマート」→「桜幼稚園」があり桜幼稚園の隣に「桜神宮」があります。
駅から徒歩2〜3分と近くて、まっすぐ歩くだけで到着するので出口さえ間違えなければ、迷う事はないと思います。
まとめ・感想
河津桜は今まであちこちで見かけた事はありましたが、こんなにも存在感のある立派な桜は初めて見ました。
ソメイヨシノよりも寒い時期に咲き始めるせいか、開花している期間が長いように感じました。沢山の方が楽しめて良いですね。
桜の満開の時期だったので、平日でしたが、境内は賑わっていました。若い方が多かったです。ミニ撮影会のようになっている方達も見掛けました。皆さんSNSで情報を得ているのでしょうね。
私はかなり、アナログな方法で今回情報を得ましたが、ご縁に感謝です。
参拝には数人並んでいる位でそれほど待ちませんが、途切れることなく参拝者が訪れているような感じでした。
桜神宮も、伊勢神宮に通づる由緒ある立派なところで、様々な神事も行われていて、また一般の参拝者が参加できる「宮司と学ぼう〜神道〜」や「釜鳴り神事」「火渡り神事」、また「節分祭」など祭事なども沢山あり、古式神道を布教するというということに通じているのだと思いました。
また、毎週日曜日に運勢鑑定も行われているそうで、そちらも興味があります。
今回参拝したきっかけとなった御朱印ですが、本当に素晴らしく御朱印、文字、デザインどれも素敵で何度でも足を運びたくなります。
河津桜の時期は終わりましたが、境内には枝垂れ桜などもあるそうなので、もう少ししたら、また桜を楽しめそうです。