「巾着田曼珠沙華公園」は、埼玉県日高市にあり、関東有数の曼珠沙華の名所で、毎年、曼珠沙華の開花期間だけでも30万人もの人が訪れる人気スポットです。
公園内には500株もの曼珠沙華が咲き誇り、赤い絨毯を敷き詰めた様な景色は圧巻です。
毎年、見頃は9中旬〜10月初旬にかけてですが、その年によって開花時期は1〜2週間ずれがある様です。
コロナ感染防止策の為、2020年・2021年と曼珠沙華が開花前に刈り取られ、見る事が叶わなかったのですが、2022年は、3年ぶりに曼珠沙華まつりが開催されました。
2023年は更に規制緩和がされているのでしょうか?
2023年の開催情報と、以前訪れた時の様子を合わせてお伝えします。
2023年 曼珠沙華の開花情報
曼珠沙華は例年9月中旬ごろから開花するそうです。
その年の気候によって、開花時期が1〜2週間変わります。
8月に高温の日が多く降水量が少ないと、開花の時期が遅くなる傾向があるそうです。

私が初めて行った2019年は開花時期が遅く、曼珠沙華まつりは期間を延長して開催されていました。
【2023年の開花状況】
2023年は猛暑の為、例年よりも発芽が1週間ほど遅れて、9月11日に発芽が確認されたそうです。通常発芽から10日〜2週間で開花するそうです。
2023年の開花は9月20日以降、また、見頃は9月の最終週になる見通しだそうです。
9月22日〜有料期間が始まりました。
開花状況は巾着田管理事務所のホームページで随時更新されています。
曼珠沙華の最盛期(写真の様な一面赤い絨毯を敷き詰めた様に見える期間)は、1週間前後と短いので、開花状況を確かめて出かけたいですね。
【公園入場料 有料期間】
曼珠沙華の開花時期は、公園に入場する際、入場料500円が必要です。
有料期間は、開花の状況に合わせて設定されます。
2023年はまだ発表されていません。(9月15日現在)

ちなみに・・・
2022年の有料期間は、9月16日〜10月2日まででした。
2023年 巾着田曼珠沙華まつり開催情報
巾着田では、曼珠沙華の開花時期に合わせて、「巾着田曼珠沙華まつり」が開催されます。公園の敷地内の広場で、日高市内のグルメや物産の出店が沢山出て、たいへん賑わいます。
曼珠沙華の群生地は上流エリアと下流エリアに分かれていて、その間に、まつり会場があります。
曼珠沙華を見て、地元のグルメを食べ、地域の物産品をお土産に・・・と満喫できます。
私が行った日は、「猿回し」のイベントもされていました。
2023年の「曼珠沙華まつり」は、9/16(土)〜10/1(日)の開催予定です。
開花状況によって変更の場合もあるそうです。
公園は7:00から入場できますが、出店のあるまつり会場は、9:00〜16:30の開催時間となります。

2023年は夏の猛暑の為、曼珠沙華の開花が遅れていますが、曼珠沙華まつりは予定通り9月16日(土)〜開催されるそうです。
※ コロナの感染状況により、イベント内容は予告なく中止・変更になる場合があるそうです。
2023曼珠沙華まつり 概要
開催期間 | 2023年9月16日(土)〜10月1日(日) |
公園開園時間 | 7;00〜17:00 |
まつり会場 | 9:00〜16:30 |
公園入園料 (開花中のみ) | 500円 (中学生以下・身体障がい者手帳・療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳を所持している人は無料) |
駐車場 | 7:00〜17:00 (普通車500円 バイク100円) |
ホームページ | 公式HP 巾着田管理事務所 |
巾着田曼珠沙華公園へのアクセス
巾着田曼珠沙華公園へは、車、バス、電車で行く事ができます。
また、旅行会社各社から日帰りバスツアーも催行されています。
開花期間中は周辺道路がかなり混み合い、5〜10キロ以上の渋滞が起こることもあるそうです。
駐車場も限りがあるので、公共交通機関を使っての来場が推奨されています。
電車でのアクセス
巾着田へ電車で行く場合、最寄り駅は、
西武池袋線「高麗(こま)駅」です。
池袋から1時間10分ほど、(特急を使うと50分ほど)
西武新宿から1時間30分ほど(特急を使うと1時間15分ほど)で到着します。
高麗駅からは徒歩15分ほどです。
JR川越線・八高線「高麗川(こまがわ)駅」からは、国際興業バスで10分「巾着田」下車、徒歩3分ほどでも行けます。
高麗川駅から徒歩で行くと、約40分掛かるそうで、ハイキング目的なら良さそうですが、ちょっと遠すぎますね。
ちなみに西武線で朝1に行った場合の一例・・・
【池袋駅から】1時間10分
05:39 | 池袋駅 発 | 西武池袋・秩父線 準急 |
06:32 06:42 | 飯能駅 着 | |
発 | 西武池袋・秩父線 各停 | |
06:49 | 高麗駅 着 |
【西武新宿駅から】1時間35分
05:44 | 西武新宿駅 発 | 西武新宿線 準急 |
06:22 06:36 | 所沢駅 着 | |
発 | 西武池袋・秩父線 準急 | |
07:00 07:12 | 飯能駅 着 | |
発 | 西武池袋・秩父線 各停 | |
07:19 | 高麗駅 着 |
※ 朝は電車の本数が少なめなので、乗り継ぎ時間によって掛かる時間が左右されます。
※ もっと早い時間帯の電車もありますが、主要駅までの時間も考慮しています。
高麗駅から巾着田曼珠沙華公園まで歩き方(写真多め)
高麗駅から巾着田曼珠沙華公園までは歩いて15分ほどです。
曼珠沙華の開花中は沢山の人が訪れる為、駅から公園に向かう人の流れがあると思いますので、ついていくと安心です。
公園までの道順のポイントを写真と共にご紹介します。
Ⓐ「高麗駅」
高麗駅は小さな駅で改札は1つです。駅前にはインパクトのあるモニュメントがあります。
高句麗の守り神とか?
改札を出て右手進みます。右手方面には、案内板やのぼりがあるので、進む方向が分かりやすいと思います。
こちらの看板をくぐり、階段を降りて右手に進みます。
Ⓑ「高麗駅入り口交差点」
駅を出てしばらく道なりに進むと、信号のある交差点(高麗駅入口)があるので横断歩道を渡り、写真の正面に見える民家の向かって右脇にある小道を進みます。
細い道ですが、看板も立っているので看板通りに進みましょう!
細い道は緩やかな下りになっているので、下り切ったら、右手にある小さな川(側溝?)を渡って進みます。
道なりに進むと道路に出ますので、左手に曲がり進みます。
Ⓒ「台の高札場跡」
数メートル進むと、右手に入る小道が見えてくるので、右折して小道に入り、真っ直ぐ進みます。
小道の入口の角には、赤い道しるべと、市の文化財に指定されている史跡、「台の高札場跡」がありますので、目印になります。
Ⓓ「水天の碑」
小道を進むと、畑や栗の木畑が見える、のどかな風景が広がります。
途中カーブもありますが、道なりに進んでください。
途中、「筆塚(勝海舟 筆)」や、「水天の碑」などもあります。
Ⓔ「県道15号」
暫く進むと県道15号にぶつかるので、右手に曲がり進みます。
Ⓕ「鹿台橋」
少し行くと、高麗川と「鹿台橋」が見えてきますので、そのまま真っ直ぐ橋を渡ります。
朝の高麗川は、静かで鏡の様に綺麗でした。橋にも曼珠沙華の飾りがありました。
Ⓖ「阿里山カフェ脇道」
橋を渡るとすぐ右手に「阿里山カフェ」があります。その前を通り過ぎると、すぐ右手に曲がる小道があるので、入っていきます。
Ⓗ「民家突き当たり」
民家の間の小道を進むと、突き当たりがT字路になっているので、右手に曲がって進むと、正面に高麗川が見えてきます。道が左にカーブしていますが、そのまま道なりに進みます。
Ⓘ「巾着田曼珠沙華公園」
公園の入場口の看板や案内板など見えてきます。
巾着田に到着しました。公園の入り口はもう少し先ですが、川沿いの遊歩道に沿って曼珠沙華が咲いていて既に綺麗でした。

高麗駅で下車した人は、早朝だったので、そこまで沢山いませんでしたが、殆どの方が巾着田に向かいました。
心配な方は、観光客っぽい方について行く事をお勧めします。
要所要所に、道しるべもあるので安心できます。
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曼珠沙華公園散策の様子
チケットを購入し、公園内に入りました。
想像以上の光景です。朝の光に照らされて幻想的です。
7:00〜入園できますが、8時前の到着時は、まだ人もまばらでした。
曼珠沙華の開花中のみ入場料500円がかかります。
チケットは1日有効で、出入り自由だそうです。
(2019年までは300円でしたが、再開された2022年からは500円になりました。)
チケットを購入するとこんなパンフレットも頂きました。
過去の曼珠沙華の開花期間の表が載っていました。年によって1〜2週間ばらつきがありますね。
日高市のホームページから、写真と同じ「巾着田ガイドマップ」がダウンロード出来ます。
「巾着田曼珠沙華公園散策マップ」の載った「ひだか知っ得情報アプリ」もダウンロード出来ます。
すぐ脇には河原と高麗川があり自然豊かです。
見渡す限りの・・と言う言葉がぴったりで、遠くの方まで曼珠沙華の群生地が続きます。
真っ赤で妖艶な雰囲気です
時折、白い花もポツンとありました。
曼珠沙華は開花時は花と茎のみで、花が終わってから葉っぱがつくそうです。
どこまでも続く赤い絨毯。
曼珠沙華が群生している場所は殆どが林の中の木陰だったので、暑い日でも快適に散策できます。
「星の王子様」のガラスケースに入れられたバラを思い出します。
カマキリが目線を外さず、しばし睨めっこ状態になりました。
木漏れ日がスポットライトみたいで、周りとのコントラストで更に際立ちます。
上流エリアを見終わると、曼珠沙華まつり会場があります。飲食店や物産販売店がたくさん出店していました。
まつり会場の広場には屋根付きの休憩所やベンチも沢山あります。
高麗川に架かるドレミファ橋を渡り、対岸から見た景色。木の間から曼珠沙華の赤が見えて素敵です。

※2022年は、感染防止対策の為か、ドレミファ橋やこの付近の河原は、閉鎖され行く事ができませんでした。
とても気持ちの良い場所なので、2023年はまた行く事ができることを願って・・。
橋を渡ると階段があり、上には休憩できるベンチがありました。
川には子供や犬が入って遊んでいて気持ち良さそうでした。
物産展の開店間もないお店で、おにぎりセットを買いました。まだ温かくて、ふわふわで絶品!!
そして朝ビール!!曼珠沙華を眺めながら朝からビールとは、最高です!!
朝食をすませたところで、曼珠沙華の下流エリアを見る前に、この時期開花を迎えるコスモス畑を見に行くことにしました。
コスモス畑も広い敷地で、曼珠沙華の開花と同じく9月〜10月が開花時期と言う事なので、楽しみにして来ました。
曼珠沙華の会場を一旦出ます。チケットは1日有効なので、無くさない様に気をつけてください
出口の先に立葵の様な花。薔薇みたいにも見えます。
栗の木もありました。丸々と美味しそう。
会場外にも、こじんまりと物産展の様な出店が出ていました。ここで買ったジャムが絶品でした。

こちらの販売所も2022年には開かれていませんでした。
公園の入口方面の少し離れた場所に、何店が直売所が出ていて、ジャムのお店もありました。
コスモス畑方面に行ってみると・・・? 緑の景色が広がっているだけ。
コスモス畑はどこなのか?と駐車場のおじさんに聞くと、今年(2019年)は猛暑のせいか、背も高くならず、まだあまり咲いていないとの事でした。
50センチほどしかありませんでした。これから、咲き揃うのか?今年は無理なのでしょうか?
コスモス畑の脇に遊歩道があり桜並木になっています。遊歩道の両脇に曼珠沙華が並びます。
コスモスが満開だったら、曼珠沙華とコスモスのコラボレーションで素敵だろうなと思いました。
桜の時期は、コスモス畑が菜の花畑になり、桜との景色を楽しめる様です。
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公園に戻り、下流エリアの散策に行きます。
上流エリアと下流エリアでは開花時期が少しずれるそうなのですが、行った日は、ちょうどエリア全体が満開というとてもラッキーな日でした。
室内でライトを当てて撮ったみたいにピンポイントで太陽が当たっていて面白いです。
公園内は遊歩道が整備されていて、広く、地形も割と平坦なので、車椅子やベビーカーでいらしている方もいました。
見ても、見ても、見飽きない、撮っても、撮っても、シャッターを切りたくなる、本当に魅了されました。
「あいあい橋」が見えてきました。木製の歩行者専用の橋です。
橋を渡って上から眺めている方も多くいましたが、暑さで疲れ切ってしまい諦めました。
時々観光バスも到着して、人がどっと入ってきます。その波が過ぎればまた比較的空いているエリアもありました。
なんて美しい花でしょう。林や川など自然の中にあるから、更に魅力が引き出されているのかも知れません。
曼珠沙華の群生地が、林の中なので、日陰と、木漏れ日のコントラストが余計に妖艶さを感じさせます。
まつり会場に戻り、暑かったので、ジェラードを頂きました。
「加藤牧場の手作りアイス」350円
暑いので、木陰に。いちごミルク味で、ミルクがとても濃厚で美味しかったです
河原が広くて気持ち良かったです キャンプも良さそうです。
こちらは、泊まりのキャンプは禁止されているそうでデイキャンプのみだそうです。
公園を後にします。
駅までの帰り道には、あちこちの農家さんが、家の前や、畑に即売所を出していました。
公園外の物産展で購入した柚子と桃のジャムです。
このジャムが絶品で驚きました。素材にもかなりこだわった物を使用しているとお店の方が言っていました。
「こみゅにてぃーはうす楽彩」製造で、観光案内所や地元のスーパーに置いてある様です。
ネット販売を切望します。
公園利用時のお願いと禁止事項
曼珠沙華開花時期は、毎年30万人もの人が訪れるという事で、安全安心で過ごせるように、河原を含む公園内での過ごし方について、禁止事項や自粛のお願い事などあります。
公園内や河川敷での禁止事項
- 曼珠沙華開花期間は、カメラの三脚・一脚、ライトスタンドなど終日使用禁止。
- 9/1〜10中旬 河原を含む巾着田内での火気使用及びテント、タープの設営禁止
- 宿泊のキャンプによる河川の利用禁止
自粛のお願い
- 巾着田内でのドローンの飛行は遠慮頂いているそうです。
詳しくはホームページをご覧ください
曼珠沙華まつりが開催される事自体がありがたいので、毎年無事に開催して頂けるように、ルールを守って楽しみたいと思います。
まとめ・感想
初めて行きましたが、本当に美しくて感動しました。いくら見ていても飽きませんでした。
曼珠沙華の絨毯が敷き詰められた様な光景がどこまでも続くのは、他では中々見ることが出来ないと思います。
2019年の夏は、8月から9月にかけて猛暑が続くという例年にない気候だったせいか、曼珠沙華の開花時期が遅れました。
当初、まつりの開催期間は9/14〜9/29の予定でしたが、まつりの期間も変更になった様です。(私が行った10/1は全体的に満開で、まつり会場でお店もたくさん出ていました。)
2022年はほぼ例年通りで、9月中旬〜下旬にかけての見頃でした。
曼珠沙華の開花時期は是非お出かけ前にチェックしてくださいね。

今年は、日高市民のみ対象のライトアップが開催されるそうです。
昼間でも幻想的な曼珠沙華ですが、ライトアップはどんなに素敵だろうと思います。羨ましい・・・・
いずれ、一般にも公開してくれるのを期待して、行かれた方の写真や動画など楽しみにしたいと思います。
最後に、快適に散策を楽しむ為に・・・
- 混雑を避けて早い時間帯に行く。
- 敷地内が広いので歩きやすい靴で!
- 物産展ではキャッシュレスに対応していないかも知れないので、現金も忘れずに。
- 駅から歩いて行く方は、行き帰りの道は日陰が無いので、日傘があると良いです。