芝桜を見るなら、関東でも有数の規模を誇る秩父の「羊山公園の芝桜の丘」
東京から電車でも車でも行きやすく毎年沢山の観光客が訪れ賑わっています。
私も、2019年に行って以来、4年ぶりに芝桜を見に行って来ました。
見渡す限りの芝桜。園内は芝桜の甘い香りが漂い、圧巻の景色と共に周りのに大自然にも癒されます。
ソメイヨシノで毎年桜を見るように、芝桜の丘の光景も毎年見たくなります。
芝桜まつりの様子や、ここ数年の開催状況をまとめましたので、合わせてお伝えします。
羊山公園と芝桜の丘の基本情報
2019年撮影
秩父にある「羊山公園」は、西武秩父線の「西武秩父駅」「横瀬駅」、秩父鉄道の「御花畑駅」から歩いて20分ほどの高台にあります。
「羊山公園」は、かなり広大な敷地で、公園内には芝桜で有名な「芝桜の丘」の他にも、羊が飼育されている「ふれあい牧場」や、アスレチックのある「わんぱく広場」、アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」の舞台にもなった「見晴らしの丘」など見所が沢山あります。
また、「桜の名所」としても有名で、1000本もの桜が 園内のあちらこちらに咲き誇り圧巻の光景です。
芝桜は、例年4月の中旬から5月上旬にかけて開花し、その時期に合わせて「芝桜まつり」が開催されます。芝桜を観賞できる他に、羊山公園では、特産市の「ちちぶマルシェ」や「羊の毛刈り披露」、「日光猿軍団の猿回し」など、また秩父市内では、「芝桜茶会」や「秩父屋台囃子20連太鼓」など様々なイベントが開催され、盛り上がりを見せています。
(※ 2023年は芝桜の開花時期が早く4月下旬には見頃を過ぎてしまいました)
【芝桜の丘 開花時期の基本情報】
芝桜の丘は花の見頃の期間は入場料が必要となります。
入園料が必要な期間 | 2023年4月14日(金)〜5月7日(日)→4月30日(日) ※ 開花状況によって変動の可能性あり |
入園料 | 一般 300円 ※ 身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳の交付を受けている方は、提示をすると入園料が無料となるそうです。 |
アクセス | 電車 「西武秩父線秩父駅」〜徒歩約20分 車 「関越自動車道花園IC」 |
駐車場 | 普通車・軽 500円 ※ 芝桜の見頃期間中は、羊山公園内に通常駐車場の他に臨時駐車場が出来、有料で利用出来るそうです。但し、見頃期間中の混雑が予定される土、日、祝日等は、交通規制が実施され羊山公園内は車両侵入禁止になり、利用出来なくなるそうなので要チェックです。 ●2023年 4/29(木・祝)、5/1(土)~5/5(水・祝)に予定していた一般車両進入規制・臨時駐車場(道の駅ちちぶ裏、秩父ミューズパーク)の開設およびシャトルバスの運行は中止となりました。 ⇒上記期間中も通常どおり「羊山公園内駐車場」または「(一社)横瀬町観光協会臨時駐車場」をご利用ください。 |
ちちぶマルシェ (特産市) | ちちぶマルシェは、芝桜の丘の有料エリア内で開催されています。 |
公式サイト | 秩父観光なび |
2023年は、芝桜の丘入り口で検温、消毒の感染予防対策がされていました。
園内では適宜マスクの着用のお願い、ソーシャルディスタンス、大声での会話を控える等のお願いがされていました。詳しくは秩父観光なびホームページでご確認ください。
芝桜まつり【2019年/2023年】
2019撮影
2019年と2023年に「芝桜まつり」に行った時の様子をご紹介します。
芝桜の丘は、2020年は中止、2021年、2022年は開催されましたが、芝桜の丘内での飲食は禁止で、お弁当などの持ち込みなども出来ませんでした。
2023年、マスクやソーシャルディスタンス等のお願いはありますが、ようやく例年通りの開催となりました。
私が訪れた2019年と2023年は、どちらの年も例年通りの開催だったので、さほど違いは無く楽しむことが出来ました。
私が行ったのは、2019年は4月22日、2023年は4月14日と1週間ほど差がありますが、どちらの年も見頃になってすぐ位の平日に行きました。
午前中の9時過ぎ頃に到着し、朝のうちは人もまばらでしたが、時間と共に人出が増えてきました。それでも平日で、見頃になったばかりの満開前だったので、人出は少ない方だったのだと思います。
(※ 2019年の方が咲きが良く、お天気も良かったので、2019年に撮影した写真が多めになっています。)
芝桜の丘の様子と芝桜の開花情報
芝桜の開花時期に芝桜の丘に入場する際は、入園料金が必要になります。
芝桜の丘への入口は3ヶ所あり、有料期間中はゲートが設けられます。
中央口はすぐ横にチケット売り場がありました。それぞれの入口でチケットを購入して入場できます。
(2019年は駅前にチケット売場がありましたが、2023年に行った時にはありませんでした。)
2023撮影
芝桜の丘中央口とチケット売場
チケットを購入して入ります
2019年撮影
「武甲山」も綺麗に見えます。
「芝桜の丘」は丘陵になっていて、広い敷地なのですが、芝桜の絨毯が見やすくなっています。幾何学模様のようなデザインは、「秩父夜祭」の屋台や笠鉾に乗っている、囃し手(はやして)の襦袢(じゅばん)模様と躍動感をイメージしたものだそうです。
2019年撮影
芝桜の間の通路を進むと甘いほのかな香りが広がります
今まで芝桜の匂いを意識した事がなかったので感動しました
2019年撮影
天気の良い日だったので、芝桜の色も映えます
2019年撮影
丘陵になっていると場所によって見え方もだいぶ違って面白い
2019年撮影
「スカーレットフレーム」かな?
2019年撮影
この辺りは満開までもう少し
場所によって違うという事は長く楽しめるという事ですね
2019年撮影
意外と空いているようですが、周りの木陰で座って見ている方も多いです
木陰には休憩できるベンチが沢山並んでいます
2019年撮影
10品種の苗が40万株以上も植えられているそうです
2019年撮影
写真右手の白色芝桜の薄い箇所 お手入れの方々が作業されています
広大な土地なので、こんなに綺麗に維持するのは本当に大変なことと思います
2019年撮影
こちらは満開 色の対比が素敵です
こんもりと咲いています
2019年撮影
「オーキントンブルー」かな?
2019年撮影
芝桜の間の通路は広くて綺麗に整備されているので
ベビーカーや車椅子でも行く事ができます
(坂なので大変かもしれませんが・・)
2019年撮影
中央口方面の丘の上
こちらもベンチが沢山ありみなさん芝桜を眺めながらお弁当を食べたり、休憩をしていました
特産市が近くで開催されていたので、何か購入して
こちらで芝桜を見ながら食べるのもいいですね
2023撮影
芝桜まつり開催期間のみ秩父のゆるキャラ「ポテくまくん」のパネルが設置されていました。
2023撮影
全体的に見頃の様ですが、満開まであと少し
2023撮影
こちら側はまだまだ咲き揃っていません
うまく咲くのかな?
2023撮影
「あの花」花壇
植えられている勿忘草はアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」の「めんま」を連想させる花で、作中にも登場するそうです。
2023撮影
太陽の日差しを浴びると、くっきりとした色になり綺麗です
2023撮影
少しですがネモフィラも綺麗に咲いています
2023撮影
ポテくま君登場!!
ぶら下げているのは、好物の味噌ポテトかな?
2023撮影
芝桜の丘の端っこにポテくま君のお家がありました
芝桜の丘は広くて坂道になっているので、歩きやすい靴で行かれるといいです。芝桜の咲いている所は日影が無いので、帽子など日除け対策を忘れずに。
休憩処
中央口と対面の丘の上に休憩スペースがあり、食べ物屋さんが出ています。
(2019年は数軒出店していましたが、2023年は、こちらの場所でやっていたのは1軒の様でした)
この場所は木に囲まれていて、芝桜の丘からちょっと入るだけなのですが、とても涼しいです。芝桜の時期は、日差しがあると結構暑いので、この場所でのひと休みはホッとします。
対面の丘の方は特産市が開催されていて人も多いですが、こちらは比較的空いていて、芝桜を眺めながら休憩できるので、おすすめスポットです。
2019年撮影
黄色いのがテーブルとベンチになっていて芝桜も見えます
2019年撮影
ビールと秩父名物の「味噌ポテト」をいただきます
芝桜を見ながらの昼ビール最高です!
2019年撮影
人が少なくゆったり過ごせて、穴場でした
2019年は何店舗かお店が出ていました
2023年撮影
こちらは2023年の様子です。メニューも、そば・うどん・味噌ポテトなどと少なかったですが、色々と規制がありメニューが増やせないと伺いました。
名物味噌ポテトはとっても美味しかったです!
ちちぶマルシェ(旧秩父路の特産市)
2023年撮影
ちちぶマルシェ(旧秩父路特産市)は、毎年「芝桜まつり」に合わせて開催されているそうです。2020年、2021年は中止、2022年は規模を縮小して開催された様ですが、2023年は、ようやく例年通りの開催となったそうです。
場所は、芝桜の丘の中央入口近くの広場で開催されていて、芝桜の丘の有料エリア内になります。
会場は広く、ぐるっと周りを囲むように、秩父の特産の食べ物や飲み物、お土産などのお店が沢山出ていました。
休憩できるベンチや、屋根やテーブル付きの休憩所も沢山設けられていました。お昼前後は大変賑わっていて、座る場所を探すのが難しいくらいです。
2019年撮影
会場は本当に広く、沢山のお店があって見て回るだけでも楽しい
2019年撮影
屋根付きの無料休憩所は人がいっぱい
2019年撮影
人気のそば・うどん
2023年撮影
カブトムシの幼虫も売っていました
2023年撮影
飲食店から地元のお土産のお店など沢山のお店が並びます
2023年撮影
珍しいジビエ料理のお店もありました
2023年撮影
屋根付きの休憩所には人が沢山です
2023年撮影
手作りジェラートのお店
芝桜の苗も売っています(出口あたりにも芝桜の苗が販売されていました)
2023年撮影
休憩所が混み合っていたので、手作りジェラートを購入し、芝桜の丘のベンチで頂きました
名前は「いちご農園こだわりのまるごといちごジェラート」
イチゴをそのまま固めた様な、果実味たっぷりのフレッシュなジェラートで美味しかったです
スポンサーリンク
羊山公園の他の見所
羊山公園はとても広く、芝桜の他にも沢山見所があります。そのうち幾つかご紹介します
桜の名所
芝桜で有名な「羊山公園」ですが、桜の名所でもあるそうで、園内には1000本もの沢山の桜の木があります。
例年4月上旬〜中旬が見頃だそうです。ソメイヨシノの見頃が終わる頃、芝桜が見頃になっていく様です。芝桜の時期も、八重桜や、枝垂れ桜などはまだ見ることが出来、桜の下でお花見を楽しんでいる方もいました。
2019年撮影
黄緑色の桜 特産市の近くにありました
2019年撮影
蕾はピンクで咲くと黄緑 珍しいです
2019年撮影
芝生広場には枝垂れ桜が沢山ありました
2019年撮影
地面に届くほど桜の枝が伸びていて立派です
2019年撮影
枝の内側から
2019年撮影
芝生広場の周りを囲むように桜が植えられています
ソメイヨシノは散るのが早いようです
2019年撮影
こちらは満開です
木の下でピクニックいいですね
2019年撮影
八重咲の枝垂れ桜でした
2023年撮影
2023年に行った時は八重桜が満開でした
2023年撮影
枝垂れ桜はかなり散っていましたが、桜の下でお花見を楽しんでいました
2021年の満開の桜の様子はこちらの記事をどうぞ↓
ふれあい牧場
「ふれあい牧場」では、日本コリデール種、サフォーク種の2種類の羊が飼育されているそうです。
広い牧場に羊たちが放牧されています
鯉のぼりがのどかで良いですね 子供の日が近い季節です
顔と脚が黒い羊
アニメの「ひつじのショーン」と同じ品種ですね
以前コラボしたこともある様です
全体が白い毛の羊
みんな毛が少なめでほっそりして見えます
見晴らしの丘
「芝桜の丘」から歩いて15分程行ったところに「見晴らしの丘」があります。細長い公園になっていて、秩父の市街や山々が見渡せる人気スポットになっています。
近くに「やまとーあーとーみゅーじあむ」や「武甲山資料館」もあります。
アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」に出てきた場所だそうです
ちなみにこんなものも見かけました↓
公園近くの道にも桜が沢山植えられていました
こちらの桜は白くて葉っぱも一緒に咲いていました
牧水の滝
「見晴らしの丘」から駅までの道の途中に「牧水の滝」があります。
小道を下っていくと小さいですが、綺麗な滝がありました。
「芝桜の丘」〜「西武秩父駅」の途中に看板があり、小道を入って行きます
滝の近くまで行くとマイナスイオンたっぷりで涼しかったです
滝からさらに下っていくと水車がありました
スポンサーリンク
羊山公園へ特急電車で行こう ラビュー/レッドアロー
電車で行きました。東京方面からだと、池袋から西武秩父線の特急に乗ると、乗り換え無しで1時間30分弱(片道1506円/ICカード)で行くことが出来ます。
西武新宿駅からも乗り換えはありますが、2時間前後(1296円/ICカード)で行くことが出来ます。
私は西武新宿駅から急行と特急を乗り継ぎ行きました。行きはレッドアロー、帰りはラビューと2つの特急電車に乗ることが出来ました。
特急電車に乗るとちょっとした小旅行という感じがして、時間の長さは気にならず楽しいです。
2019年に導入された新型車両のラビューに乗ることが出来たのも嬉しかったです。
車で行かれる方も多いかと思いますが、芝桜の時期は、周辺の道路の渋滞が激しい様です。駐車場も混み合い公園内の駐車場には入れない場合もあるそうですので、早い時間帯をオススメします
往路 特急レッドアロー号 (2019年乗車時)
今、レッドアロー号は、西武新宿〜本川越間を運行していますが、2019年時は西武秩父まで運行していた様です。
7:03 | 西武新宿駅 |
| | 西武新宿線 急行 |
7:42 7:54 | 所沢駅 乗り換え |
| | 西武秩父線 特急 ちちぶ5号(レッドアロー号) |
8:59 | 西武秩父駅 |
「レッドアロー号」
所沢〜西武秩父まで
全席指定席です
空いていました 朝早いから?
所沢で朝食購入
段々と自然豊かになってきます
復路 特急ラビュー (2019年乗車時)
15:25 | 西武秩父駅 |
| | 西武秩父線 特急 ちちぶ32号(ラビュー) |
16:22 16:30 | 所沢駅乗り換え |
| | 西武新宿線 急行 |
17:05 | 西武新宿駅 |
「ラビュー」 西武秩父〜所沢まで
当時「ラビュー」の事を知らず、たまたまチケットを購入しました
2019年3月16日から運行を始めた新型車両で、1ヶ月位しか経っていなかった様です
窓が座席の下まで見える程大きく「なんだこの電車は!」「特別な観光列車かな?」
など思いました
一目で普通の車両と違うと分かるくらい斬新です
座席は黄色で丸みがあり可愛いく
座り心地も良い
窓が大きくて開放感があります
贅沢な座席配置
トイレです
びっくりするほど大きなトイレでした
電光掲示板があり、停車駅の他
飛行機のようにライブカメラの映像も流れていました
壁も黄色で可愛らしい電車です
特急ラビューは所沢までの1時間ほどの乗車
西武秩父駅から羊山公園まで歩き方
西武秩父駅の改札は1つです。
改札を出て右手に行くと、西武バス観光所がありさらに進むと観光案内があるのでその前を通り、信号のある横断歩道を渡り、駅を背にまっすぐ進みます。
セブンイレブンと和食レストラン夢庵が左手側にあるT字路まで来たら、信号のある横断歩道をまっすぐ渡り、左手に進みます。
少し行くと右手側に「すき家」が見えてくるので、その角を右手に曲がりまっすぐ進みます。
住宅街をまっすぐに進むと、下の写真の坂道が見えてくるので、あとは道なりに進みます。
住宅街を抜けるとこの様な坂道が続きますので道なりに進みます
坂道はちょっとキツかったですが、自然を見ながらハイキング気分で歩く事が出来るので
楽しいです。
坂道の登り始め、左手に「牧水の滝」へ向かう道があり、「芝桜の丘はこちら」の様な看板もあります。滝を抜けて行くと近道ですが、急な階段があります。
どちらでも行けますが、急な階段を避けたい方は、坂道の方をオススメします。
坂道を登り切るとT字路になっていて案内板がありますので、右手に進みます
右手に少し行くと、道が2手に分かれています。どちらからでも「芝桜の丘」へ行くことはできますが、右手の山道の方が近いかな?と思います。
山道を進むと、途中左手に「葛葉稲荷神社」の鳥居が見えてきます。更に進むと芝生広場が見えてきます。
芝桜の丘への案内板が立っています。芝生広場を通っても行けますし、もう少し案内板に従って道なりに進んでも到着出来ます。
まとめ
2019年と2023年に芝桜を見に行ってきました。2019年の方が密にこんもりと咲いていた印象でした。
広大な敷地に芝桜が咲き広がる光景は圧巻です。そして、甘い香りがマスクをしていても感じられました。ディズニーランドのプーさんのハニーハントのハチミツの匂いを思い出しました。
芝桜の丘の周りにはベンチがとても沢山あり、芝桜をゆっくり眺められる様になっているのがとても良いです。お弁当を持っていくのも良し、お店で食べるのも良しで、芝桜を見ながら食べられるのはとても贅沢な時間です。
芝桜も大満足でしたが、秩父は自然豊かで、観光地も沢山あり、ハイキングコースも色々あるようで魅力的なところだな〜と思いました。
西武秩父駅の隣には祭の湯と言う温泉施設もあり駅から直通で行けます。お土産を買ったり、食事処や日帰り入浴も楽しめ、こちらだけでも十分楽しめそうです。
秩父は魅力的なところでどんどんハマってしまいそうです。